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構造設計中です。

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 若手デザイナーさんから請負った建物を構造設計中です。
小規模な店舗ですが、今話題の構造設計なので、妥協することなくしっかり安全設計をしてます。

 ここで、ちょっと構造設計について・・・

 構造設計業務は、最近ニュースでもありましたが、デザイナーさんから仕事を請負ういわば「下請け」です。
大きな仕事の場合は、構造設計者がクライアントと顔あわせすることもありますが、小規模建物の場合はそれは稀です。基本的に構造設計者の人工がかかるからです。(下請けという立場上、サービスという形になるケースも多々あります)

 建物を設計するときに、まず何を考えるでしょか?
何階建てか?広さは?デザインは?コストは?
建築に詳しくない人でもこのくらいは考えると思います。
 では、設計者はまず何を考えるでしょうか?
これは設計者によってさまざまかもしれませんが、わたしの経験上、建物の安全性を真っ先に考える設計者は少ないと思います(安全性を無視しているという意味ではありません)。まず、建築法規の適合を調べて、作りたい形、クライアントの要望を図面に落とし込んで構造の検討に移るのが一般的のようです。ここで構造設計者に意見を求めたりしながらより具体的に設計をして、クライアントから設計契約にこじつけた時点で、構造設計者に発注という形になるのが通常です。
 一級建築士のデザイナーでも、構造設計を理解している人は、ほんの人握りなのが実情です(これは、試験制度にも問題があるかもしれませんが)。

 わたしは、以前からこの設計の受注体系自体に疑問を感じています。「ある程度」形がかたまってしまっている構造設計されていない建物を、契約後に構造設計するからです。当然、構造設計後に変更を余儀なくされることも多々あります。極めて非効率的な受注体系だと思います。

 ゼネコン設計部、日建設計などの総合設計事務所ではこのようなことはないと思いますが、世の中の90%以上は小規模設計事務所です。その中の80〜90%が構造設計をしないデザイナー系事務所である以上、建築設計業界の仕事の体系自体が非効率を前提に(暗黙の了解のように)動いているのです。

 構造設計は、たしかに習得するのに難しい部分もあり、苦手意識を持っている人が多いのが実情です。また、作業自体も計算書を作ったり、配筋図を書いたりと意匠設計にくらべれば地味だと思います。
 ただ、建築物にとって構造は人にたとえるならば、「骨」であり「筋肉」に相当し、建物を構成するうえで極めて重要なものです。

 構造を考えずに描かれたデザインは、漫画でしかありません。建築をアートとしか捉えていないデザイナーも数多くいると思いますが、わたしは個人的に建築はアートではないと思っています。機能、安全性をもって初めて地球上に建設され、産声をあげるものだと思っています、(地震国である日本では特に)。

 人も、厚化粧で誤魔化してもそれは、一時的な美にはなっても永続的な美にはなり得ません。

 当社は、構造設計の仕事を請負います。しかし、非効率が顕著な建物の構造設計はお断りさせて頂いてます。構造設計は人の命を預かる大事な仕事ですので、当社の建築設計に対する理念に反する建物を売り上げ目的に構造設計を行うことは、長期的にみてリスクが大きすぎるからです。

 当社テンポールでは、構造設計を専門的な特別な設計と捉えておりませんので、建築総合設計業務の一環として行うという姿勢を貫きたいと思います。

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