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2007年3月アーカイブ

耐震診断のすすめ

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先週、能登で大地震がありました。

日が経過するにつれて
被害状況が拡大していくのはテレビを通じて見ていても
つらいものがありますね。。

日本は4つものプレートの上にある国です。
大地震の発生確率は、欧米と比較して100倍とも
言われています。

最近は、地震が各地で多発しているので
プレートが活動期に入ったという情報も言われています。

首都圏で能登クラスの地震が起きたら、
その被害は想像を遥かに超えたものになると思われます。

自然の猛威を避けることはできませんので、
発生したときの対処と、日ごろからの心構えが大事です。

とは言っても、、
地震に対する心構えが日ごろからできている方は
少ないでしょう。
(耐震偽装問題もすでに風化した感がありますしね・・)

瓦屋根などの重たい屋根の古い家にお住まいの方は、
耐震診断、補強を強くおすすめ致します。

行政によっては、補助金制度がありますので
検討してほしいと思います。

・・・

最近のニュースで、
能登の地震波の加速度が神戸以上だったと報道されました。
近年日本で発生した地震波と比較すると、

神戸:891ガル
鳥取西部:1584ガル
新潟中越:2515ガル
能登:945ガル

となるそうです。

以前、当ブログでも取り上げましたが、
加速度は被害には比例しません。

なので、地震波の持つ特性をちゃんとデータから解析
してみないと被害レベルは何とも言えません。

あと、
比較的新しい地震観測計はかなり精度が良いらしく、
観測加速度が大きくなる傾向があるそうです。

個人的に興味があるので、
もうちょっと仕事が落ち着いたら神奈川大学で
地震波解析をしてみようかな・・・と思ってます。

いつになるか分かりませんが、、
結果が出たらまたブログでご報告します。

・・・

悪戯に不安を煽ってもしょうがないのですが、、
世間の雰囲気を客観的に見ていると、
ちょっと地震に無関心すぎるのでは??と感じています。

今地震が起きても、確立的にはなにも不思議はありません。

今地震が起きれば、明日から生活が180度変わってしまう
方が数万人(少なくとも・・)はいるはずです。

幸い1回目の地震で倒壊を間逃れて、非難できたとしても
損傷を受けた建物には、継続して住むことはできません。
(余震での倒壊の恐れがあるので)

1日で命の次に大事な資産を失う可能性があるんです。

世界第2位の経済大国は、
そんな不安定な地盤のうえに成立しています。

「足元」をしっかり見て、近い将来に備えましょう。

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春バージョン

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首都圏の桜もチラホラと咲き始めたので、
ホームページをちょっとだけ(毎度・・・)
春バージョンにしました。

暖冬かと思っていたら、
一転して3月は寒かったですね。

今日は、暖かい春の陽気でした。
これから段々と気温も上がってきそうですね。

もうすぐ、新しい環境で生活をスタートする方も
多いのではないかと思います。

春は、期待や不安が入り混じる変化の季節。
その象徴が「桜」のような気がします。

満開に開花したかと思えば、
あっという間に散ってしまう・・・

これからみなさんが直面する大きな変化を
前もって桜が教えてくれているのかもしれません。

大きな変化に溺れないように、
しっかりと歩いて行きましょう。

弊社も、みなさんの新生活をサポートできる
存在になりたいと思います!

ちょっと久しぶりになってしまいました。。

今回は、簡単な計算だけで分かる構造設計例と、
今後エンドユーザー(購入者)が、定量的に建築構造を理解
できるための提案をしたいと思います。

まず、
構造設計と聞くだけで、
「分からない」
「興味ない」
「専門家が責任を持ってやってくれ」
という風潮があります。

構造設計者は、設計をするからには当然ながら
責任を持って仕事をしますが、
あまりにもバランスの悪い建物を設計しなければ
ならない場合に、

「責任を持て!」

と言われれば、
我々の言い分もちゃんと聞いてほしくなります。

でも、何度も書いてきたように
構造設計者が下請けであることから、
我々の言い分が元請けで止まってしまうことが
少なからずあるんです。

構造設計者がクライアントと同じ土俵で仕事を
できるようならないと解決が難しい部分だと思います。

なので、まずはエンドユーザーや元請けにも
構造設計に興味を持ってもらうことが重要だと思います。

そのためには、
イメージ的に分かる構造計画や、
簡単な計算のみで分かる構造計算を普及させる必要が
あると思います。

実際は、
簡単な計算だけでは構造設計は不可能です。

でも、エンドユーザーや元請けと構造に関する会話
(コミュニケーション)をするためには、難しい部分はこの際
排除する必要があります。

まずそうすることからはじめて、
「ここは、なんでこうなるの?」
といった、質問がエンドユーザーや元請けからくれば
興味を持ってくれた証拠なので、しめたものです。

そこで、はじめて難しい部分に触れれば良いのでは
ないでしょうか。

そういった観点から話を始めたいと思います。

では、
簡単な計算だけで分かる構造設計例について書きます。

ここでは、
最もトラブルの多いRCマンションの場合について取り上げます。
(鉄骨や木造は比較的柔軟にいろいろな設計に対処できるので
ここでは割愛します。)

1.梁せい(梁の高さ)の略算

天井をできるだけ高くしたいエンドユーザーは多いと思います。

そこで、ネックとなるのが梁せい(梁の高さ)です。

天井高を2.4mにしたいと思ったら、
階高3.2mで梁せいを60cm程度にする必要があります。
(天井から梁が出ないことを前提にしてます)

では、60cmの梁が構造的に問題がないかどうか?
を知る必要があります。

そこで、
梁せいを10倍してください(600cm→6m)。

これが、その梁が構造上問題ないとされるスパンの目安です。

なので、
「天井は2.4mほしい!」
「リビングは100平米(10m×10m)の無柱空間にしたい!」
という要望は無理があるのです。

まず、その程度を知ってください。

それを知ったうえで、
「それでも、なんとかこの空間を作りたい!」
となれば、いろいろな方法で実現することはできます。

ただし、
費用はかかりますし、
構造的な安全余裕度を減らす原因になることは
承知してもらわなければなりません。

逆に、
デザイナー任せで住宅などを設計するときは、
この目安を元にして、
「この部屋10倍以上だけど大丈夫?」
とデザイナーに確認するくらいが丁度良いと思います。

2.スラブ(床)の略算

柱のない大空間は気持ちの良いものです。

素敵な家具をどこにレイアウトしようか?
テレビをどこに置こうか?
などなど、考えるときはとても楽しいと思います。

ただ、
大抵の方は、建物のスラブ(床)は強固で頑丈な岩盤のような
イメージをしている方が多いと思います。

それは、違います。

1トン以上あるコンクリートの塊が宙に浮いてるんです。
大地の岩盤とは訳が違います。

勘違いしては、だめです。

ちゃんとスラブの厚みを検討しないと、
重さで床が抜けることだってあるんです。

そこで、部屋の広さ(縦×横)がどのくらいか?
を目分量でも良いので見てみてください。

部屋の広さ(縦×横)の短辺が4.5m以下の場合は、
大抵の場合は、問題ありません。

4.5m以上の場合は、
スラブ厚を30倍してください

スラブ厚が15cmであれば、15x30=450cm→4.5mとなり、
これが部屋の短辺方向の長さの目安になります。
(鉄筋の配置や、防音の観点から15cm以下の床は
ほとんどありません)

ただし、
部屋を広くしたいから床を厚くするのは、建物が重くなって
地震時に危険になるのでお勧めできません。
(大きいスパンの床の場合は、スラブ内にパイプをいれて
中空にして軽くする工法などもあります)

次に、
「柱の大きさ」と「壁の長さ」の略算を・・・
できれば書きたいのですが、実はこれはちょっと難しいです。。

簡単な計算だけでは分かりません。

なので、ここで提案をしたいと思います。

柱の大きさや壁の長さを計算しなくても誰でもある程度
把握できるようにするために、

建材数量のデーターベース化を提案したいと思います。

建材とは、コンクリートや鉄筋などのことで、
数量とは、建物を造るときに用いる量のことです。

建物は、建設する前にコストの調整をするために
積算をして全ての建材の数量を必ず計算します。

その数量を建物規模ごとにグルーピングすれば、
建物ごとに大きな数量の差異がないかどうかが一目瞭然になります。

なので、コストが合って建設の段取りがついた建物の
建材数量を役所などに提出して、誰もが閲覧できるようにしたら
良いのではないかと思います。

そうすれば、明らかに数量の少ない建物があれば
エンドユーザーが購入する前に自己責任で判断できると思います。

現在は、
各設計事務所やゼネコンなどが、建物規模ごとに数量の基準を
持っているところが多いですが、これも商業主義のために閲覧は
できません。
(A社はB社より数量が少ないのでA社に頼めば安くなるぞ!などと
なってしまい兼ねないので・・)

今は、簡単にたくさんの情報が手に入る時代です。

「情報開示」は、
将来の建築業界の重要な課題になると思っています。

ただし、
建築は、人の手で作りますし、建設する土地によって
条件が変わってきますので、一筋縄ではいきません。

上記した「目安」を参考にしながら、
命の次に大事な資産である建物を、設計者や技術者と一緒になって
造っていく姿勢が大事なのは、言うまでもありません。

・・・

地震のような天災が起きたとき、
耐震偽装のような人災が起きたとき、

風、雨、寒さ、暑さから守ってくれていると思っていた「家」は、
あなたに襲い掛かる凶器に変貌してしまいます。

そうならないためにも、
「家」の構造に興味を持ってほしいと思っています。

・・・

・・・建築構造を知らないと、損しちゃいますよ・・・

「知らなきゃ損する建築構造・・・構造設計」
おわり

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